強化されたコミュニティ

自立したコミュニティ

私たちの使命

カカオ生産コミュニティにおいて、子どもたちをより適切に保護し、児童労働の要因に対処するため、地域コミュニティの仕組みや体制を強化します。

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課題

2001年のハーキン・エンゲル議定書(Harkin-Engel Protocol)以来、カカオ業界は西アフリカにおける児童労働問題への対応に取り組んできました。しかし、25年が経過した現在も、その状況は依然として大きく変わっていません。

シカゴ大学NORCが発表した報告書(2020年)によると、コートジボワールとガーナにおける児童労働の発生率は依然として45%であり、156万人の児童労働が確認されています。また、Save the Childrenおよびココアホライズンと共同で実施した「SOURIRE ベースライン調査(2025年)」においても、カカオ生産コミュニティの子どもたちが同様の状況に置かれていることが確認されています。

  • コミュニティレベル
    子どもの4人に1人が、身体的虐待、心理的虐待、性的虐待を含む何らかの暴力を地域社会の中で経験しています。
  • 学校レベル
    子どもの25%が学校に通っておらず、将来が危険にさらされています。
    多くの学校は劣悪または非常に劣悪な状態にあります。
    学校の大半は木造で、コンクリート床ではなく、トイレも設置されていません。
    3人に1人の子どもが、学校で安全を感じていないと回答しています。
  • 世帯レベル
    4世帯に1世帯が極度の貧困状態にあります。
    コミュニティの成人の75%がジェンダー平等に対して否定的な考え方を持っており、それが差別につながっています。
  • 子どもレベル
    4人に1人の子どもが、過去6か月以内に何らかの暴力を受けています。
    自身の権利侵害や虐待をどこに通報すればよいかを知っている子どもは1%未満であり、そのため子どもたちは脆弱な状況に置かれています。

児童労働の主な根本原因として、文化的・社会的な価値観や慣習、政府の政策不足、質の高い教育の提供およびアクセスの制約、経済的不安定、そして気候変動が挙げられます。

ココアホライズンは2016年から、ICI(International Cocoa Initiative)が開発した児童労働モニタリング・是正システム(Child Labor Monitoring and Remediation System: CLMRS)の手法を導入しています。その運用を通じて得られた知見から、現時点では、個別案件ごとに対応するアプローチだけでは児童労働問題に対する効果が限定的であることが分かっています。

さらに、安全性と持続可能性を確保するためには、サプライチェーンにおける取り組みを、国際的な児童保護および児童セーフガーディング(Child Safeguarding)の基準と整合させる必要があります。

Our Approach

私たちのアプローチ

ココアホライズンのコミュニティ・システム・アプローチ(Community Systems Approach)は、従来のモデルを転換し、長期的な変化を生み出すことを目的としています。このアプローチは、あらゆる形態の危害を予防し、対応するために、包括的な児童保護システムを強化することを目指しています。

私たちのアプローチは、UNICEFが提唱する子ども中心のシステム強化アプローチおよび国際的・地域的な児童保護基準に沿ったものです。

包括的な児童保護コミュニティ・システム・アプローチを採用することで、カカオ業界はカカオ生産コミュニティの子どもたちにとって変革的な変化を主導し、構造的な脆弱性に対するコミュニティのレジリエンスを強化するとともに、あらゆる形態の危害から子どもたちを守ることができます。

コミュニティ・システム・アプローチの強みと機会

  • 認知されたアプローチ:UNICEFに支持されており、欧州委員会の委託による報告書でも推奨されています。
  • 国際基準およびベストプラクティスとの整合性:国際的な人権原則、グローバルな児童保護基準、およびベストプラクティスと整合しています。
  • インパクト重視:予防、協働、そして持続可能性を重視しています。
  • エビデンスに基づき実証済み:タバコ産業や水産業など、他分野で成果を上げてきたシステム的アプローチの知見を活用しています。
  • 官民連携(PPP: Public-Private Partnerships)の機会:児童労働およびより広範な児童保護の課題に効果的に取り組むための協働を可能にします。また、専門知識と実行力を提供できるNGOの積極的な参画も期待されています。

カカオ・コミュニティにおける子どもの保護環境の強化

5 components of Community Systems Approach

コミュニティ・システム・アプローチの5つの要素

コミュニティの構成員や子どもたちのウェルビーイングを向上させ、具体的な成果を生み出すこと。

5 outputs and activities

ココアホライズンのプログラムは

  • OECDの人権デューデリジェンス(HRDD:Human Rights Due Diligence)フレームワークおよびICIの6つの主要要素と整合
  • UNICEFの子ども中心(Child-Centered)フレームワークと整合

現場からの取り組み

私たちの使命の中心にある、懸命な努力、献身、革新的なアプローチを紹介しながら、サプライチェーン全体に影響を与える取り組みの例をご覧ください。