自然を豊かに
私たちの使命
森林破壊を削減し、カカオ生産地域における森林を保全するとともに、カカオ栽培における温室効果ガス排出量を削減すること
課題
森林やその他の自然生態系は、炭素の貯蔵、生物多様性の保全、水資源の調整、自然災害リスクの軽減、気候変動への適応支援、そして先住民族や地域コミュニティの生計と福祉の維持において重要な役割を果たしています。しかし、気候変動と森林破壊は依然として生態系、地域社会、そして農業サプライチェーンに深刻な脅威をもたらしています。カカオの収量は低下し、気象パターンはより不安定になり、土地利用への圧力は高まっています。
1960年代以降、世界のカカオ栽培面積拡大のほぼ半分は森林地帯を転換する形で進められてきました。その結果、生物多様性の損失や温室効果ガス排出の増加を招いています。Theobroma cacao(カカオノキ) は森林樹木であり、現在または過去に森林であった湿潤な低地熱帯地域で栽培される傾向があります。森林だった土地にカカオを植えた場合、生産性はおおむね20年後から低下し始めます。これは土壌肥沃度の低下や樹木の更新が必要になるためです。また、同じ地域のカカオ農園は樹齢や病害虫への曝露状況が似通っていることが多く、その結果、地域全体で同時に生産性が低下する傾向があります。
需要の増加と地域的な生産性低下によって生じる供給不足を補うため、新たな生産者は肥沃な土壌を求めて森林地帯へ進出する傾向があります。また、遮蔭樹を用いないフルサン栽培(Full Sun Cocoa Cultivation)は、さらなる課題や脆弱性の増大につながります。
私たちのアプローチ
ココアホライズン財団は、農園外での森林保護活動や、農園内でのシェードマネジメント(遮蔭管理)など、生態系保全に向けた取り組みを通じて前向きな変化を推進することを目指しています。これにより、生物多様性の向上と気候変動影響の緩和を図っています。
2016年以来、私たちは森林および自然生態系の破壊・転換を阻止することを目的とした、カカオ業界特有の取り組みに積極的に参加し、コミットしてきました。
また、財団は進化し続ける規制要件、とりわけEU森林破壊防止規則(EUDR)への対応を支持しており、その準備も十分に整えています。
私たちの「フォレスト・ポジティブ」へのコミットメントは、単に森林破壊を行わないことにとどまりません。財団として農園レベルでのトレーサビリティ確保と堅牢なデューデリジェンスを実施するだけでなく、さらに踏み込んだ取り組みを行っています。
森林保全は私たちの戦略の中核です。コートジボワール、ガーナ、カメルーン、ナイジェリアを含む森林破壊リスクの高いカカオ生産地域において、重点的な保全活動に投資しています。。
Cocoa Horizonsプログラムは、
- SBTi FLAGガイダンスおよびAFiの森林破壊ゼロ基準と整合
- EU森林破壊防止規則(EUDR)のデューデリジェンスアプローチに準拠
- ProforestのVerified Deforestation and Conversion Free(VDCF)アプローチと整合
- 農家単位まで追跡可能なトレーサビリティを確保し、ファーストマイル・トレーサビリティとマスバランス方式を適用
- 地理位置情報(ジオロケーション)データを活用(ブラジルを除く)
しています。