植え付け材料

PLANTING MATERIAL

農園で栽培されるカカオ品種は、風味、生産性、気候変動への耐性、さらには病害に対する抵抗性を決定づける重要な要素です。しかしながら、気候条件の変化や病害虫に関する課題が増大しているにもかかわらず、研究開発への投資はここ数年にわたり十分に行われてきませんでした。

ココアホライズンは、この課題に対して3つの側面から取り組んでいます。

  1. 研究パイプラインの構築
    新しい品種をカカオ農家が利用できるようになるまでには、品種の選抜や検証のための試験研究を含め、少なくとも5〜10年を要します。私たちは国際的なカカオ遺伝資源機関や各国の研究機関と密接に連携しています。
  2. 農家のアクセス向上
    適切に整備・管理された苗畑(ナーサリー)、採種園(種子由来のハイブリッド苗)、または穂木園(クローン苗用)を通じて、高品質で健全なカカオ苗木へのアクセスを提供しています。中央アフリカおよび西アフリカでは、選抜された親木の果実から得られる種子による「ハイブリッド苗」が、新しいカカオ樹を育成する主な方法となっています。一方で、もう一つの増殖方法である穂木を用いたクローン苗は、主に南米および東南アジアで利用されています。
  3. CSSV(カカオ膨梢病ウイルス)への重点対応
    西アフリカで深刻な課題となっているカカオ膨梢病ウイルス(CSSV)への対応を特に重視しています。栽培管理の改善だけでなく、研究機関との連携を強化し、CSSVに対して耐性または抵抗性を持つカカオ品種の育種を加速させています。2024/25年度には、コートジボワールにおいて100ヘクタール規模のCSSVパイロットプロジェクトを開始しました。この取り組みは、病害の発生圧力が高い地域において、CSSVと闘うための包括的な枠組みを提供するものです。
Cacao tree_budwood garden_CIRAD_Cameroon 2026