
環境
ココアホライズン財団は、森林を破壊しない、カーボンポジティブなカカオのサプライチェーン実現に全力で取り組んでいます。
ココアホライズンが注力している活動および生産者トレーニングは、炭素隔離を促進して二酸化炭素排出を削減し、森林を破壊しない調達を確実にするのに役立っています。
CO2排出量増加を阻止する
森林を破壊しない、カーボンポジティブなカカオ栽培は、生産者を貧困から救い出すことと強く結びついています。改善されたカカオ生産で十分な生計を得ている生産者が、森林伐採によって新たな土地を開拓することはほとんどありません。森林伐採ゼロを確実にするため、ココアホライズンは登録の少なくとも5年前または2005年1月1日のいずれか早い方まで、農園が森林伐採をしていないことを登録の条件にしています。
環境トレーニングでは、以下を通じてCO2排出を抑えるよう指導しています:
- カカオ栽培区画では、除草や焼畑ではなくグランドカバー*、マルチング**、剪定枝葉の活用によって土壌中の有機炭素を保つこと
- 残された森林の保全
*グランドカバー: 花壇や通路の土が見えているスペースに植える植物のこと。
**マルチング: 植物を植えた表面の土をビニールや小石、ワラなどで覆うこと。
CO2排出量の削減と炭素隔離:
大気中からCO2を分離し、それを土中に貯留する余地はたくさんあります。ココアホライズンの生産者は、以下のような方法でこれを促進しています。
- カカオの木を密集させる
- 農園でカカオ以外の樹木の数を増やす
カカオ以外の樹木は、生産者にとって果物栽培、薪、日除け、木材、薬用あるいはハーブとして役立ちます。こうした樹木を生け垣や病害予防の垣根としてカカオ栽培区画(日除けとして)またはそれ以外の区画に植林したり、休閑地や遊休地、家屋の近くに植えたりします。
ココアホライズンの生産者は、CO2削減のために以下も利用しています:
- 伝統的な料理用コンロに比べ、半分の薪で調理できる効率的な家庭用コンロ
- 照明に使用する灯油の燃焼を低減する、家庭用太陽光発電
- 水を煮沸するために薪を燃やすのを防ぐための、家庭用水処理システム
こうした取組みがカーボンポジティブで森林破壊のないカカオ生産者コミュニティづくりにつながります。