収穫前アプローチ
労働への投資は、カカオの収量を左右する重要な要因です。特に、除草、剪定、施肥、病害虫管理といった収穫前作業を適切な農業技術に基づいて実施した場合、その重要性はより高くなります。
現在、西アフリカにおける労働投入量は比較的低い水準にあります。
- ガーナおよびコートジボワールでは1ヘクタール当たり400時間未満であるのに対し、カメルーンでは約800時間、ベトナムでは約1,400時間となっており、労働投入量の増加と収量向上との間には明確かつ直接的な関係が見られます。
- カメルーンおよびベトナムのカカオ収量は、それぞれ600kg/ha、1,600kg/haと、西アフリカのカカオ農園を上回っています。
ベトナムとの比較からは、農園当たりの労働者数が少なくても(また比較的小規模な農地であっても)、高い労働投入を実現できることが示されています。
労働投入、特に収穫前の労働は、生産性に影響を与える唯一の要因ではありません。しかし、高い生産性と明確かつ直接的に関連しています。除草、剪定、病害虫管理、施肥などの適正農業慣行を正しく継続的に実践することで、生産性の向上が期待できます。また、総労働時間だけでなく、収穫前作業と収穫後作業への労働投入比率も重要な要素です。
持続可能で高収量なカカオ生産を実現するためには、収穫前作業への労働投入を強化することが不可欠です。
ココアホライズンでは、農園の生産性向上に向けて、次の2つの重要な要素を重点目標としています。
- 労働投入全体に占める収穫前作業の割合を適正な水準(60~65%)にすること
- カカオ農園において、シーズン当たり合計800時間以上の労働投入を確保すること。